作業工程を学ぼう!
まずは荒研ぎという一番初めの作業!
自転車のハンドル持ってる感覚で、テコの力で簡単に押さえられるから子どもでもできるんだって!
1957年から創業者・初代職人である父・森本宇一郎を師事を仰ぎ刃付けに従事してきた森本刃物製作所。1987年に通商産業大臣認定伝統工芸士、2005年に大阪府優秀技能者表彰「なにわの名工」に認定。2008年には厚生労働省より「現代の名工」として表彰。そして2016年、黄綬褒章を受章と、堺打刃物を支える名工の技術を見学することができます。
現在は見学・体験を実施しておりません。
見学をご検討の方は、事前に予約をお願いします。
なお、作業工程の事情等もあるため、ご希望に沿えるとは限りません。
まずは荒研ぎという一番初めの作業!
自転車のハンドル持ってる感覚で、テコの力で簡単に押さえられるから子どもでもできるんだって!
すこしずつ調整しながらみたことのある包丁の姿に!真剣な眼差しがかっこいいね!
手作りの木の砥石(といし)をつかって細かい仕上げ!鉄の包丁を木で研ぐってなんだかちょっと不思議!
最後に波紋をつけて出来上がり!こだわり抜いた道具で完成した包丁はずっと見てられる美しさに!
研ぎの作業はねじれ、ひずみとの戦いです。研磨を繰り返すと包丁がどんどん熱をもって、歪みがでたり膨張して曲がってくる。その間、歪を見、反りを見、タカネを打ち徴細な歪を修正する。その技術が堺打刃物です。
日頃から包丁を手入れするための砥石にも、天然の砥石から合成砥石まで多くの種類があります。包丁の種類や状態によってどういった砥石がいいのかお答えできるよう、普段からいろいろな砥石を使用するようにしています。
完成までには多くの手間がかかる堺打刃物ですが、いい包丁を早く数多く作れるよう、技術の向上だけでなく道具の開発にも取り組んでいます。新しい砥石を積極的に試したり、時には共同で開発をすることもあります。
同じ研ぎの作業をしていても、その作業の中身で見た目も切れ味も変わってくるのが堺打刃物。現在は機械で包丁を研ぐ技術も発達していますが、研ぐ鋼材の微妙な厚みや曲がりの誤差に対応するのは難しいのが現状です。研ぎの作業だけでなく、研ぐための道具や砥石も自分たちの手作りと手間はかかりますが、これからも全国の料理人に支持される堺打刃物の切れ味をしめせるよう技術向上に取り組んでいきます。
堺市堺区南庄町1丁2−22
南海高野線「堺東駅」北西口より徒歩10分
阪堺線「神明町」徒歩 約11分
無し
包丁を研ぐためには、砥石自体をまっすぐにしないとうまく研げません。へこんだ砥石を使うと、歯が丸くなり、切れ味がすぐ落ちるため、刃を尖らすためには砥石の面をまっすぐにしておく必要があります。また、ステンレスの包丁は「研げない」「さびない」と思っている方もおられますが、ステンレスでも「研げます」し「錆びます」。日頃の手入れは必要です。今後はこういった話も直接お伝えでできるよう、作業場の2階で研ぎ方教室を開催できるように検討をしています。